平成26年度 《特別講演会》 のお知らせ

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本年は、次の通り開催します。

T.環  境
 テーマ:極限フィールドワークから探る南極氷床の安定性
     ―地球温暖化で南極の氷はとけるのか―
 講 師:菅沼 悠介 先生
     国立極地研究所 助教


【講演概要】
地球温暖化によって世界各地の氷河や氷床がとけ、世界中の海面が上昇することが懸念されている。特に南極氷床は地球上の淡水の実に約6割を占めるため、融解した際の地球環境や人間社会への影響は計り知れない。従来、南極氷床は地球温暖化に対して安定と考えられていたが、近年、世界中の大学や研究機関の研究成果でそのような南極観は大きく修正されつつある。しかし南極氷床の変動メカニズムには未解明な部分が多く、将来の海水面上昇予測はとても難しい。そこで、我々は南極での現地調査から、地球の環境変動に対する南極氷床の安定性を調べる研究を進めている。南極観測隊に参加し、研究を進める講師が詳述する。

U.資源・エネルギー
 テーマ:世界における省エネの現状と課題
 講 師:土井 菜保子 先生
      日本エネルギー経済研究所 地球環境ユニット 主任研究員


【講演概要】
エネルギー価格の上昇とエネルギー消費需要の急増に伴い、世界各国で省エネルギーの重要性への認識が急速に高まっている。各国の省エネ施策は多様になっており、本格的な高効率技術の導入による費用対効果の高い取り組みに貢献していくことが求められている。中国、東南アジア諸国、先進諸国、資源に恵まれたロシアや中東諸国などの取り組みの現状や課題、日本における技術支援の役割などを詳述。

V.産業・経済
 テーマ:木質エネルギービジネスの近未来
     ―実需で動き始めた新技術―
 講 師:熊崎 実 先生
     筑波大学名誉教授,日本木質ペレット協会会長


【講演概要】
日本の木質バイオマスのエネルギー利用は欧州の先進国に比べると10年〜20年遅れている、と言われる。木質バイオマスによるエネルギー供給は、一次エネルギー総供給量の1%程度。ドイツやスエーデンなどの欧州先進国が、最新の技術、政策でここ10年で大きくそのエネルギー供給量を増やしていることを考えれば、これは逆にポテンシャルでもある。何より日本には豊富な木質バイオマスがあるのだから。木質バイオマスの新技術と熱利用の重要性、今後の木質エネルギービジネスについて詳述する。

平成26年度《特別講演会》要綱
開催日時:平成26年4月13日(日) 午前10時〜午後4時50分


テーマ:T.極限フィールドワークから探る南極氷床の安定性
        −地球温暖化で南極の氷はとけるのか− (A.M10:00〜P.M12:00)
     U.世界における省エネの現状と課題      (P.M12:45〜P.M2:45)
     V.木質エネルギービジネスの近未来
        ―実需で動き始めた新技術―       (P.M3:00〜P.M4:50)

会  場:(財)東京都中小企業振興公社 3階
      東京都千代田区神田佐久間町T−9  電話 03-3257-0741

出欠期限:平成26年4月10日