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−『資源・エネルギー』『環境』『産業・経済』の融合−
我々は、地球規模での「環境保護」「資源・エネルギーの有効利用」「産業・経済の発展」という複雑に絡み合う3つの要因のバランスを保ちつつ、いかに未来を切り拓いて行くか、の難問を抱えています。
本会では、この難問に対し、各々の要因における最新技術動向や法律問題、産業界や国の取組み等々を取り上げ、これまでに「地球環境問題へのスーパーコンピュータの応用」「地球シミュレータ計画」「燃料電池」「微量化学物質を検出する携帯型バイオセンサー装置の開発」「環境税導入の日本経済・エネルギーに及ぼす影響」「光触媒技術の最新動向と応用分野」「省エネ評価手法の開発」etc…の講演会・シンポジウムなどを開催し、藤嶋昭先生((財)神奈川科学技術アカデミー理事長)、伊藤利朗先生(三菱電機叶齧ア取締役)、増島勝先生(TDK椛纒\取締役専務)や産業技術総合研究所、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NED)、物質・材料研究機構、産業技術総合研究所、理化学研究所、宇宙開発機構、日本原子力研究所など産・官・学から多くの諸先生方に御協力を頂戴してきました。
本年は、次の通り開催します。
T.資源・エネルギー
テーマ:メタンハイドレートは日本の国産エネルギーとなるか
講 師:藤田 和男 先生
東京大学 名誉教授
【講演概要】
東日本大震災以降、多くの原子力発電所が運転を停止し、代替電源として火力発電所の発電量が増加しており、燃料である天然ガスなどの需要が拡大している。このような中、我が国周辺海域に相当量の賦存が推定されているメタンハイドレートの開発に対する期待が高まっている。世界に先駆けて、我が国の資源開発技術者らがメタンハイドレート(MH)の資源化の可能性を求めて研究を始めて20年余り。いまだ物性が未解決な「燃える氷」と呼ばれる結晶構造ハイドレート(水和物)に隠れて我が国の近海の海底に眠る大量のメタンガスは、果たして日本を救う国産エネルギーとなりうるのか?
U.環 境
テーマ:熱プラズマによる廃棄物処理
講 師:渡辺 隆行 先生
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 化学環境学専攻 准教授
【講演概要】
プラズマ技術を用いた有害廃棄物処理は、環境問題を解決するための先端基盤技術の一つである。熱プラズマによる廃棄物処理は既に多方面で実現しており、例えば都市ごみ焼却炉から排出される焼却灰や焼却飛灰に含まれる重金属類を不溶化しダイオキシン類を分解して無害化することは用いられている。現在の廃棄物処理として実現している熱プラズマプロセスは、熱プラズマの高温という特徴を利用している場合が殆どである。しかし、熱プラズマには高化学活性という魅力的な特徴があり、熱プラズマに存在している荷電粒子やラジカルを活用すれば、新しい有機系廃棄物処理プロセスを開発することが可能である。この熱プラズマについて、熱プラズマの発生方法と特徴、熱プラズマによる廃棄物処理、プラズマによるゴミからの水素製造、水プラズマによる廃棄物処理ブラウンガスは擬似科学、プラズマによるリサイクル、インフライト溶融によるガラス製造プロセスなどを詳述。
V.産業・経済
テーマ:原発後のエネルギー問題を考える
講 師:柏木 孝夫 先生
東京工業大学 先進エネルギー国際研究センター 教授
【講演概要】
東日本大震災にともなう福島第一原発の事故によって電力業界を取り巻く環境は一変し、太陽光や風力などの再生可能エネルギーには強力な追い風が吹いている。
これらを契機とする大胆なエネルギー政策の見直しとエネルギー業界再編が、低炭素社会の構築を推し 進める上で必要ではないか。
これからの原発のあり方やエネルギー政策を見直し、これから目指すべき新たなグラウンドデザインを提言す る.
☆ 開催日時 : 平成24年4月21日(土) A.M10:00〜P.M5:00
☆ テ ― マ : T.メタンハイドレートは日本の国産エネルギー資源となるか
(A.M10:00〜P.M12:00)
U.熱プラズマによる廃棄物処理 (P.M12:45〜2:45)
V.原発後のエネルギー問題を考える (P.M3:00〜5:00)
☆ 会 場 : (財)東京都中小企業振興公社 3階
東京都千代田区神田佐久間町1−9 電話 03-3257-0741
☆ 定 員 : 定員になりしだい締め切ります。(会場での受講の場合)
なお、通信で受講の方は5月中旬までにDVD(orVHS)、資料等を送付します。
☆ 申込期限 : 平成 24年4月18日
☆ 受 講 料 : 会員=無料