平成18年度 《特別講演会》 内容

−「産業・経済」「資源・エネルギー」「環境」の融合−

 我々は、地球規模での「環境保護」「資源・エネルギーの有効利用」「産業・経済の発展」という複雑に絡み合う3つの要因のバランスを保ちつつ、いかに未来を切り拓いて行くか、の難問を抱えています。
 本会では、この難問に対し、各々の要因における最新技術動向や法律問題、産業界や国の取組み等々を取り上げ、これまでに「地球環境問題へのスーパーコンピュータの応用」「地球シミュレータ計画」「燃料電池」「微量化学物質を検出する携帯型バイオセンサー装置の開発」「環境税導入の日本経済・エネルギーに及ぼす影響」「光触媒技術の最新動向と応用分野」「省エネ評価手法の開発」etc…の講演会・シンポジウムなどを開催し、藤嶋昭先生((財)神奈川科学技術アカデミー理事長)、伊藤利朗先生(三菱電機叶齧ア取締役)、三菱電機増島勝先生(TDK椛纒\取締役専務)や産業技術総合研究所、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NED)、理化学研究所、宇宙開発事業団、日本原子力研究所など産・官・学から多くの諸先生方に御協力を頂戴してきました。
 本年は、次の通り開催します。


T.資源・エネルギー

テーマ:2050年FBR(高速増殖炉)実用化の姿を描く
    ―エネルギーと環境問題の調和的解決を―
講 師:国立研究機関から講師を招聘します。

【講演概要】
昨年10月に閣議決定された原子力政策大綱では、わが国の核燃料サイクルの確立に向けた取組みの中で、FBR開発について50年頃の商業ベース導入を目指すとの方針が明示された。実用化戦略調査研究フェーズU成果概要、軽水炉サイクルからFBRサイクルへの移行、実用化に向けたFBRサイクルの研究開発の展開と課題を明示し、今後の「FBRサイクル実用化への道のり」への展望。


U.環  境

テーマ:環境測定・分析の信頼性確保をめぐる最近の動向と今後
講 師:森 田  昌 敏 先生
    (独)国立環境研究所 客員研究官

【講演概要】
現在、測定・分析の資格は環境計量士、作業環境測定士、公害防止管理者、臭気判定士、危険物取り扱い等いろいろあるが、環境測定に限ると、しっくりくるものがない。
測定機関についても、MLAPなど少しずつ進んではいるが、昨今の不祥事などを考えると何らかの対策が必要。
環境測定に関する精度は今どうなのか。今後どうあるべきか。


V.産業・経済

テーマ:トレーサビリティ
     ―食の安心と安全の社会システム―
講 師:梅 沢  昌太郎  先生
    日本大学商学部 教授
    農林水産省食品生産・流通情報提供システム開発・普及開発事業
    (トレーサビリティ開発・普及事業)委員会委員長

【講演概要】
トレーサビリティとは、大まかに言えば「追跡可能なシステム」。
BSE(狂牛病)や鳥インフルエンザ等の発生を契機に、食に関する多様な問題が表面化し、食に対する信頼感は崩壊している。
トレーサビリティは、その失われた食への信頼感を回復する方法として期待されている。

★開催日時:平成18年6月3日(土) A.M10:00〜P.M5:00
  T.2005年FBR実用化の姿を描く(A.M10:00〜P.M12:00)
  U.環境測定・分析の信頼性確保をめぐる最近の動向と今後(P.M12:45〜2:45)
  V.トレーサビリティ(P.M3:00〜5:00)

★会 場:東京八重洲ホール(会場図はここをクリック
       東京都中央区日本橋 3-4-13 03-3201-3631

★出 欠:定員に制限がございますので、早めにお申し込みください。
      通信での受講の方は6月末までに収録テープを送付します。

★申込期限:平成18年5月30日